「言うことは聞かないけれども、することは真似る」という諺があります。
日々子供たちに接しているお母さまには、この諺がいかに真実を表
しているかがよく分かると思います。
言葉遣い、立ち居振る舞い、食事の仕方、話の仕方、物の扱い方、
物の置き方、笑い方、怒り方などで、何となく自分に似てきている
ように思える瞬間が増えてくるようになります。
それに気付くと、親はギョッとすることもあるかと思います。
友達に優しくしなさいと口で言っても、子供は聞きません。
まず、親と教師が、つまり大人が、子供の人格を尊重し、決して感
情的に怒ったりすることなく、丁寧に、優しく接することが大切です。
そうすれば、子供もそのようになります。
機嫌のいいとき、子供に丁寧に、優しく接することは、何の努力も
要りません。機嫌が悪いとき、忙しいとき、ストレスがあるとき、疲れていると
き、そんなときにも、子供の人格を尊重し、丁寧に、優しく接することが必要です。