「これからは受験一直線だ!」
というふうに指導してくれる人がいればいいのですが、そうでない人にとって受験勉強はいつからすればいいのかというのは漠然としている事でしょう。
根本的なことを言えば、中学一年生のころの毎日の学習から受験のための学習が始まっているというのが望ましいのですが、それでは息切れしてしまうでしょうし、現実味を伴わないので身も入りにくいことでしょう。
受験勉強のための最も苦しい時期は夏休みから始まると考えてください。三年生に進級してから夏休みまでの期間には、二年生までにやり残したことをやるためのラストチャンスです。そして夏休みから、本格的に受験勉強が始まります。
夏休みの終わりの時点で、多くの場合志望校が決まると思っていいでしょう。夏休みの頑張りとその結果、そして夏休みが終ってから受験までの間にどれだけ成績を伸ばしていけるかということを考えて志望校を大体定めてしまうのです。
この時期に合わせて、こなす実力テストや過去問題の量は増えてくるでしょう。三年次の学習内容は順次消化していきながら、多くの実力テストをこなしていくのがポイントです。
実力テストや過去問は、本番で戦うための力を大いにつけてくれます。自分の中で不十分な箇所もみつかるでしょうから、そのようなところは重点的に学んでいきましょう。
点数が取れないということは、不十分な箇所が多いということです。逆に点数がとれるということは、不十分な箇所が少ないということです。そのため、実力テストを用いて不十分な箇所をあぶりだしていくというのが、受験勉強の軸になる事と思います。
以上のことに留意して、夏休みからの約半年間を耐え抜いていきましょう。