11月まであまり勉強してこなかった、あるいは11月まで勉強してきたものの、なかなか結果が出なかったという人がいることでしょう。そのような人たちは、基本ができていないことがもっとも大きな原因です。
前者の場合、やる気が思うように出なくて勉強してこなかったのでしょう。やる気を押さえつけているのは、どこがわからないかわからない、だからどう勉強していいのかわからないというメンタルです。そのため、分からない箇所を割り出すために基本を網羅した問題集を用いて、ともかく基本の基本をおさえるようにしましょう。
後者の「勉強したのに成績が上がらない人」の多くは「勉強したつもり」になっている場合が多いものです。基本を跳びぬかして、あるいは中途半端な知識で満足しているため、実践問題になるとたちまち解けなくなり、成績に伸び悩むのです。このタイプの人も、問題集で基本の復習を徹底し、知識が中途半端になっている箇所を埋めていってください。そうすることによって、今までつかえていたものが取れるように、成績がぐんと伸びることもあります。
つまりどちらの場合も、11月の時点から成績を上げていこうと思うならば、基礎に撤するほかありません。しかし、受験問題は難関高校でなければ、基礎知識で7~8割の点数を取れるケースが多くあります。
応用問題は基礎を十分に学んだ人が、余力として、より高得点を出すために学ぶものです。周りが応用問題ばかりを解いていても、それほど焦らずに、着実に基礎を学んでいくようにしましょう。なにより、時間的にそれ以上を臨むのは難しいでしょう。
以上、11月の時期から成績アップを見込んだ勉強法としては、
1、 基礎問題を徹底して解く。
2、 解いて行く上で不十分に思える箇所が出てきたならば、より徹底して解く
3、 暗記項目は、問題集を解いて行く上で覚える
となります。時間がないので、効率を考えながら学習を進めましょう。